とっておきの詩(し)
発売日
2009年11月02日
判 型
A5判上製
ISBN
978-4-569-78007-8

とっておきの詩(し)

著者 村上しいこ
市居みか
主な著作 <村上・好評既刊>れいぞうこのなつやすみ』、『ストーブのふゆやすみ』(PHP研究所)
税込価格 1,210円(本体価格1,100円)
内容 冬休みに「詩」を書いてくる宿題、ずっと考えてたけど一つもできんかった。ほんまは今日一つできたけど、ええことないいわれてボツや。



 国語の時間、「ふ・ゆ・や・す・み」の文字を、一文字ずつ頭につけて文章をつくる、ことば遊びの勉強をした。冬休みに「詩」をつくる宿題をだすから、そのための練習だって。北森先生、また文集をつくるみたい。

 冬休みに入って、ずっと考えていたけど、ひとつも「詩」できんかった。ほんまは今日ひとつできたけど、母ちゃんが激怒して、ボツや。けっこうおもしろいと思ったけど……。次の日、「詩」の材料がおちてるかもしれないからって、母ちゃんと一緒に買い物に行くことになった。ぼくは、商店街で見たまま感じたままを書いてみたけど、家族のみんなは、どれもいまいちだって。

 ついに冬休みも今日で終わり。のんびり一日かけて考えようと思ってたら、朝からファンヒーターがこわれてしまった。父ちゃんとふたりで電気屋に行く途中、ついに、いい「詩」を思いついた!

 素直でユーモラスな詩が笑いを誘う、愉快な幼年童話。詩をつくる楽しさが伝わります。