だれかが ぼくを
発売日
2010年07月15日
判 型
B5判変型上製
ISBN
978-4-569-78067-2

だれかが ぼくを
ころさないで

著者 内田麟太郎文 《(内田)絵本作家、(黒井)絵本作家》
黒井健絵
主な著作 <内田・好評既刊>『うそつきのつき』(文渓堂)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 憎しみを抱えたひとりの少年の耳に、だれだかわからない、なつかしい声が聞こえてきた。憎しみから彼を救ったのは……。



 憎しみをかかえたひとりの少年がいた。少年はその憎しみをかかえきれず、人を傷つけようとしていた。そのとき、少年の心に聞こえてきた言葉、「――ころさないで」。誰だかわからない、でもどこかなつかしい声。遠くから波のように聞こえてくるその声に、少年は温かく明るい光を見出していく。つらく苦しい憎しみから彼を救ったのは、記憶の中の母であり、母の愛だった……。

 母親をテーマにした絵本も手がける内田麟太郎氏。本書も、「母の愛」によって憎しみから解き放たれた少年を描いています。そんな内田氏の想いを、子どもから大人まで幅広い世代に人気の画家・黒井健氏の繊細な絵によって描き出します。内田麟太郎氏と黒井健氏の初コラボレーションでうまれた本作品は、子どもの心を包み込む母の大きな愛が心に響く、著者渾身の一冊です。