死を思えば生が見える
発売日
2015年03月06日
判 型
四六判変型上製
ISBN
978-4-569-78458-8

死を思えば生が見える
日本人のこころ

著者 山折哲雄著 《宗教学者》
主な著作 『死について私が語るなら』(ポプラ社)
税込価格 1,320円(本体価格1,200円)
内容 自殺者が年間3万人を超える日本。独自の視点で日本人の宗教観や心の問題をとらえる著者が、日本人がよりよく生きるヒントを語る。



 各界の第一人者の半生をたどりながら、その思いや夢をインタビューで解き明かす「100年インタビュー」(NHKBSプレミアム不定期放送)という人物ドキュメント番組で語られた、貴重なお話を単行本化するシリーズの本書は18巻目。

 著者の山折哲雄先生は、父が浄土真宗を布教するために赴任していたサンフランシスコで生まれ、帰国後は岩手県花巻市のお寺で育ち、国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化センター所長などを歴任した宗教学者。

 戦後の日本は、「生きる力」の大切さを説くばかりで、「死」を忌み遠ざけてきたが、それが「死ぬ」という人間の避けられない運命について考えたり、正面から立ち向かったりする力をダメにしたのではないか――など、日本人の心の問題を独自の視点で捉える。また、父母の死から教えられたことや、親鸞、宮澤賢治、西行、良寛、芭蕉など、これまで研究してきたことを例に、人間がもっと豊かに生きるヒントを語る。