国家戦略とインテリジェンス
発売日
2011年05月23日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-79689-5

国家戦略とインテリジェンス
いま日本がイギリスから学ぶべきこと

著者 奥田泰広著 《愛知県立大学専任講師》
税込価格 2,090円(本体価格1,900円)
内容 フランス革命や第一次世界大戦など、イギリスの戦略の背景には常に情報戦(インテリジェンス活動)があった。日本が学ぶべき事実が満載。



 日本人が「イギリスの情報機関」あるいは「スパイ活動」と聞いて、思い浮かべるのは「MI5」や「MI6(SIS)」などの近代的組織、すなわち映画『007』シリーズでジェームス・ボンドが活躍したような世界である。しかし本書で紹介されるのは、それよりさらに歴史をさかのぼった時代の話である。「イギリス情報部の歴史は、MI5やSISの設立よりもずっと早く、エリザベス一世時代の宰相ウォルシンガムに始まったのであった。しかもウォルシンガム以降、クロムウェルの時代にはジョン・サーローという“スパイマスター”が出現したし、あのナポレオンとの戦いでは、のちの『エニグマ解読』に匹敵するほど重要な暗号解読作戦が実施されていた」という。長年、イギリスがどのように情報を扱ってきたのかという歴史の「核心」が、本書によって明らかになる。その核心を知ることで、日本の外交と政治はより一段の高み、深みへ到達することができるだろう。