生物のなかの時間
発売日
2011年09月16日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-79935-3

生物のなかの時間
時計遺伝子から進化まで

著者 西川伸一著 《(西川)生物学者、(倉谷)生物学者、(上田)生物学者》
倉谷滋著
上田泰己
税込価格 990円(本体価格900円)
内容 それぞれの世代を代表する世界的生物学者3人が、「生物の時間」という永遠のテーマに臨む。生物の「時間」は二度発明された!?



 生物の時間は物理的な時間で記述することはできるのか。発生のタイミングはどのように決定されるのか。生物と時間に関するさまざまな謎を、世界的生物学者3人――近代思想、現代思想にも造詣の深い幹細胞研究者、『個体発生は進化をくりかえすのか』(岩波科学ライブラリー)などの著書がある形態学者、27歳で大学の教授職にあたるポジションに就いた時計遺伝子研究者が論じ合う。

 「半分生きてる存在、クマムシの時間はどうなってる?」「生物の時間は二度発明された」「人間に言葉を教えるのは『構造』」……。現代美術や「七人の侍」まで飛び出す、ぞくぞくする生物学議論。

 ◎動的平衡は化学的にもつくりうる ◎生物進化でも、エントロピーは増大している ◎発生学は社会主義 ◎生物の時計の正体は酵素 ◎真核細胞こそ最大の発明