書籍

- 発売日
- 2011年12月22日
- 判 型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-80259-6
絶望からの出発
著者 | 曽野綾子著 《作家》 |
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主な著作 | 『地球の片隅の物語』(PHP研究所) |
税込価格 | 1,045円(本体価格950円) |
内容 | 親が子を虐待し、子が親を憎む社会がなぜ生まれたのか。ベストセラー作家が信念と共に記す、きれいごとや俗説を超える実感的教育論。 |
絶望的な児童虐待や親殺しはなぜ起きるのか。おそらく理由の一つは、甘やかされて育ったゆえに膨れあがった自己愛である。「なぜ子供は自分の言うことを聞かないのか」「なぜ親の面倒など見なければいけないのか」。しかし自己愛に満ち、己の安寧だけをひたすら考える人間が、生涯を安全・無事にまっとうできる保証はない。人はいつ何処で死ぬかもしれず、それゆえ「人はいつ死ぬか分からない」ということを後生に教えなければいけない。著者はこう記す。「戦争中と戦後の混乱期は、人間の外側を体裁よく覆っていたさまざまなものを剥ぎとってしまった。皮をむかれたアルマジロ、ミノから追い出されたミノ虫のように、地位や肩書や財産をむしりとられて、一個の裸の個人に還った人たちがごろごろしていた。ロビンソン・クルーソーのように、当時の人々は一人で何もかも作って行かねばならなかった」。東日本大震災を経た日本人は、まさにここに還るべきである。
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