聴くだけで元気がでる本
ハープの音色がおこす奇跡の物語

　日本のハーピスト第一人者が自らの体験を綴った「23年間生きた愛猫ピーとハープとの物語」である。

　一人っ子で引っ込み思案であった著者は、ピーちゃんだけが親友であった。何をしても失敗を繰り返し、幼い頃から才能を磨いたピアノにも躓く。そんな時、ピーちゃんに導かれハープとの運命的な出会いをし、世界を目指す。努力は報われ、世界第3位となるも、さまざまなコンクール、商業ベースの演奏活動に、自らを見失い、さらにピーの死に遭遇、深く傷つく。そんな時、偶然にも音楽療法を知り、ハープの音色が動物はもちろん人の心に大きな効果を及ぼすことを確信する。ストレスに弱く生き辛さを感じている人がひとりでも多く癒されるように、独自の奏法「ミヤビメソード」をあみ出し、誰にでも使いこなせる小型ハープの開発と普及を目指す……本書に、書き下ろし曲「ありがとう」に加え、ピーちゃんのお気に入りだったハープの演奏曲3曲を録音したCDを付け、聴いているだけで心から元気が湧いてくる物語が完成した。ハープの音色により添えば、いつのまにか生きる力が湧いてくる！と音楽療法研究家・和合氏の実験結果は実証している。