書籍

- 発売日
- 2013年10月15日
- 判 型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-80703-4
利権の復活
「国民のため」という詐術
著者 | 古賀茂明著 《元経済産業省官僚》 |
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主な著作 | 『官僚の責任』(PHP研究所) |
税込価格 | 836円(本体価格760円) |
内容 | 政治家が「官僚のレトリック」を模倣しはじめた――原発再稼動、TPP、アベノミクス……「国民のため」の裏に潜む利権の構造を暴く。 |
「私たちの暮らし向きがよくなるかも。安倍さん、抵抗勢力に負けずにガンバレ!!」――多くの日本人はいま、安倍総理の改革に期待を膨らませているはずだ。東京へのオリンピック招致も決まり、消費増税アレルギーはどこへやら、自民党政権はますます追い風に乗っている。
ところが……。そんな安倍人気の背後で、官僚・族議員がいま、利権の温存・拡大をめざして不穏な動きを活発化させはじめた。いや、その安倍人気こそが、巧妙に仕組まれた出来レースの可能性があるのだ。
「このままではたいへんなことになりますよ」――マスコミを使って私たちの不安を煽る。決してウソをついているわけではない。むしろ国民が思わず納得するようなレトリックを駆使し、進んで彼らの片棒を担がせるかたちに仕向ける巧妙な詐術がそこにはある。原発再稼動、TPP参加、アベノミクス……いかにも「国民のため」の改革であって「聖域はない」と謳いながら、そのじつ既得権には手をつけない。政官財一体となった利権の構造は、このまま焼け太りつづけるのか? 日本の政治が逆戻りしていないか?
元・改革派官僚が、ニュースで報道される政治的発言の真意と裏の構造を読解。「国民のため」の裏に潜む利権の構造を暴く。また、メディア戦略を駆使する政治家の象徴でありながら、安倍政権とは対極にある橋下徹氏のレトリックにも言及。
使われるメディア、騙される国民――そう、私たちは騙されつづけているのかもしれない。
プロローグ――つくられた「改革派」イメージ
第1章 官僚からレトリックを学ぶ政治家たち
第2章 原発問題――「世界一厳しい安全基準です」
第3章 TPP――「聖域なき関税撤廃が前提ではない」
第4章 アベノミクス――「年収は一五〇万円増えます」
第5章 憲法改正――「国民の大多数が賛成している」
第6章 外交問題――「自衛隊を国防軍にすれば国は守れる」
第7章 レトリックに溺れた橋下徹
エピローグ――汚染水対策はだれのためか?
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