書籍
- 発売日
- 2014年02月18日
- 判 型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-81152-9
「一体感」が会社を潰す
異質と一流を排除する<子ども病>の正体
著者 | 秋山進著 《経営・組織コンサルタント》 |
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主な著作 | 『社長!それは「法律」問題です(共著)』(日本経済新聞社) |
税込価格 | 924円(本体価格840円) |
内容 | 「感情的な議論」「身内のルール優先」「自社にしかわからない言葉を使う」……「子どもの論理」ばかりで動く組織に警鐘を鳴らす。 |
ボート競技の「エイト」をご存じだろうか? コックスと呼ばれる舵手1人だけが前を向き、あとの8人の漕手は後ろ向き。全員が同じリズムで、同じ力で漕いではじめてスピードが上がり、勝利へと近づける。漕手に、飛び抜けた力量を持つ者は、要らない。
戦後、これに類似した組織形態をとり、成長してきたのが日本企業だ。一体感を高め、仲間意識を醸成し、皆で一所懸命、同じ目標に向かって力を合わせてきた。バブル崩壊までは、それが勝利の方程式だったのだ。
しかしいつの間にか、大人の仕事場であるはずの会社において、社員たちは、子どもの仲良しグループのように馴れ合い、一流の人材を排除しはじめた。
それどころか、個人の成長さえ妨げられ、未熟な大人たちが跋扈している。まさに組織と人が〈子ども病〉に罹患してしまったのである。
しかも、この病気の〈症状〉は、先輩たちが必死に築き上げてきた次のようなところにこそ表れる。
◎強い仲間意識
◎愛社精神
◎忠誠心の強い部下
◎あうんの呼吸
◎明確な指揮命令系統
◎厳格なルールとマニュアル
◎スムーズな会議
はたして日本企業は、これらの“美徳”を手放すことができるのか?
本書は、25年以上にわたり、30社以上の組織に経営改革のための助言をしてきた組織コンサルタントが、社会経済の変化とキャリアパスに潜む問題から、この重篤な病気を喝破する。そして、大人の組織が備えるべき3つの条件と、個人が一流の仕事人になるための10の戦略を説く。
実は、意識の高い経営者や人事担当者は、うすうすこの病気に気づいている。
しかし、対症療法しか行われない。なぜなら彼らにとって、部下や社員は未熟な子どものままの方が、都合がいいからだ。
一見して、温かく居心地のよい職場で働く人こそ、危ない。<感染>を恐れる優秀な人材の逃亡は、もう始まっているのだ。幼稚な組織と心中しないために、一刻も早く読むべき一冊。
<本書の構成>
第1章 「個人がコドモ?」の組織
・「空気」に支配されている人たちの組織
・仲間としか仕事をしない人たちの組織 ほか
第2章 「組織文化がコドモ?」の組織
・必要以上に摩擦を回避する組織
・例外対応ができない組織 ほか
第3章 「マネジメントがコドモ?」の組織
・実現不可能な目標が設定される組織
・一流が排除される組織 ほか
第4章 コドモの組織から大人の組織へ
・サッカー日本代表にみる大人への階段
・オジサン、オバサンだらけのニッポン ほか
第5章 コドモの組織で大人になる戦略
・一流の仕事人の日常
・「ラビットであれ」 ほか
終章 グローバル化と大人の組織
・東京オリンピックがウチを開く ほか
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