書籍

- 発売日
- 2013年09月13日
- 判 型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-81478-0
そして日本経済が世界の希望になる
著者 | ポール・クルーグマン著 山形浩生監修・解説 大野和基訳 |
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主な著作 | 『さっさと不況を終わらせろ』(早川書房) |
税込価格 | 880円(本体価格800円) |
内容 | アべノミクスは完全に正しい! 世界で最も著名な経済学者が金融緩和の力、日銀の使命、日本経済の未来を解析。山形浩生氏の解説も必読。 |
「日本人が耳を傾けなかった天才・鬼才のアイデア」浜田宏一氏(イェール大学名誉教授)「アベノミクスの未来は本書のなかにある!」宮崎哲弥氏(評論家)
アベノミクスによって日本経済の風景は一変した。黒田東彦日本銀行総裁による「異次元の金融緩和」は人びとの度肝を抜いたが、その黒田日銀が打ち出す「2年間で2パーセントの物価上昇」というインフレーションターゲットを最初期に提唱した人物こそ、ノーベル賞経済学者であるポール・クルーグマン氏である。
バブル崩壊以降、政府・日銀の無為無策をクルーグマン氏は痛烈に批判しつづけた。1998年の論文「It's Baaack!」で示された処方箋を15年越しでいま、「アベノミクス」という政策で日本が実践している。自らの申し子ともいえるアベノミクスをクルーグマン氏はどのように評価しているのだろうか。
「失われた20年」は人為的な問題であり、デフレ期待がいかに悲惨な結末をもたらすか。論議を呼んでいる「中央銀行の独立性」をどう考えればよいのか。そうした本質論はもちろん、「インフレ率2パーセント達成後の日本」をもクルーグマン氏は大胆に見通す。そこで日本の財政、株価、人びとの暮らしはどう変わるのか。
さらには早くも語られはじめた金融緩和の「出口戦略」や、「歳出削減」「増税」に対するクルーグマン氏の知見から、いまの日本が学べるものは少なくない。そして日本経済の未来のみならず、10年後のアメリカ、中国、そして新興国の未来までをも本書は射程に収めている。
「この政策実験がうまくいけば、まさに日本は世界各国のロールモデルになることができる」。世界最高の知性がアベノミクスのもつ世界史的な意義までを見据え、日本の読者のためだけに語り下ろした一冊。クルーグマン氏の業績をいち早く日本に紹介した山形浩生氏の本質を突いた解説も必読である。
〔内容例〕世界標準の方法論に反対した日本の識者たち/リーマン・ショック時の政策対応は正しかったか/アメリカはアベノミクスを支持している/金利の議論は経済学理論のよいテスト/デフレ化での独立性はむしろ有害だ/さらなる金融緩和競争のすすめ/緊縮政策推進派の学者はいまや冷笑の的/日本はOECDのアドバイスを無視すべき/オバマはなぜ「チェンジ」できなかったか/中国のボトルネックは環境破壊/いまこそ世界は日本を必要としている
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