わかりあえない他者と生きる
発売日
2022年03月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-85157-0

わかりあえない他者と生きる
差異と分断を乗り越える哲学

著者 マルクス・ガブリエル著
大野和基インタビュー・編
月谷真紀
主な著作 世界史の針が巻き戻るとき』(PHP研究所)
税込価格 1,122円(本体価格1,020円)
内容 「新しい実在論」は他者をどう捉えるか――世界で最も注目される哲学者が語る、現代における「人間関係の本質」とは?


●多様性が尊重される一方で、社会に広がる分断、同調圧力――。
●私にとって「他者」とは何か、他者とわかりあうことは可能か?
●哲学界の旗手が示す「まったく新しい他者論」!

 多様性の尊重が叫ばれると同時に、人々の分断が加速する現代社会。誰もが自分とは異質な存在である「他者」と生きなければならない世界で、哲学者マルクス・ガブリエルは「他者がいなければ私たちは存在することさえできない」と喝破し、従来の哲学における他者認識は誤りだったと語る。

 ガブリエルの提唱する「新しい実在論」から見た「他者」とはいかなる存在なのか。他者とともに、我々はどう生きるべきなのか。現代に生きる我々の「アイデンティティ」「家族」「愛」「宗教」「倫理」といった課題における、新たな解決策を提示する1冊。