失敗の整理術
発売日
2014年01月17日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-81625-8

失敗の整理術
耳の痛い話はすべて日記につけよ

著者 中田宏著 《衆議院議員、大阪市特別顧問、前横浜市長》
主な著作 改革者の真贋』(PHP研究所)
税込価格 880円(本体価格800円)
内容 年上ばかりの部下、オール野党の議会、捏造スキャンダル――。終わりの見えない困難と挫折を乗り越えた男の思考法・仕事術とは!



 「それは大変だったね。あまり気にしないで。次、また頑張ればいいよ」

 失敗したとき、誰かに慰めてもらえる人は、本当に幸せものだ。しかし、人に温かい言葉をかけてもらい、一時的に気が晴れたとして――。本当にそれで、よいのだろうか? 優しい言葉で慰められ、癒され、気分が晴れる。それで、何かの学びや成長があっただろうか? 失敗したとき、一人で立ち直ることができてこそ、人は成長できるのだ。しかし、どうすれば落ち込んだ気分を整理し、失敗から教訓を得て、素早く立ち直ることができるのだろうか。

 本書は、対立陣営にいわれのないスキャンダルをねつ造されることで、政治家として「殺された」のち、落選し浪人した経験をもつ前横浜市長の著者に、誰にも頼れないような困難や失敗にあたって、どのように自らの心を整理し、鬱々とした日々を乗り越え、成長につなげたのか、その「失敗の整理術」を余すところなく公開してもらったものだ。

 本書で解説する技法の一部は、以下の通りだ。

 ・日記に出来事と心の動きを書きつける。 ・言葉フォルダを持つ。 ・自分情報データベースを構築する。 ・本の読後録を書く。 ・質問すると決めて聞く。 ・朝食にこだわる。 ・意識して風邪を予防する。 ・試練に感謝する。 ・完璧を求め過ぎない……。

 これらの、いますぐ始められることの細部に、挫けない心を涵養するコツが秘められていたのだ。人は否定されなければ、成長できない。しかし、叩かれたらへこむのが人間というものだ。鬱々とした気持ちをさっさと片付け、前を向くための37の実践法を、いま、挑戦するすべての人に贈ろう。

 <本書目次の一部抜粋>

 第1章 私を支えた日記と言葉 ◎苦難の時に再開した日記 ◎「検索機能」で自分情報データベースに ◎日記は相談相手となる ◎「言葉」フォルダで化学反応を起こす ◎本当に反省したいなら日記をつけろ ほか

 第2章 失敗から得た技術 ◎正しく疑う ◎情報をどう集めるか ◎映画に学ぶ ◎人をつなぐ「手紙力」 ◎食を整える ◎なぜ10年も風邪をひかないのか ほか

 第3章 心を整える思考法 ◎挫けない本物の人間を知る ◎口癖からポジティブに ◎習慣力を身につける ◎緊張せずに人前で話すコツとは? ◎自分ができることで貢献する ほか

 第4章 これからの12年、飛躍のために ◎逆境で人が見えるようになる? ◎使命感を持とう ◎「区切る」とやるべきことが見えてくる ほか