話が長くなるお年寄りには理由(わけ)がある
発売日
2014年08月12日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-81672-2

話が長くなるお年寄りには理由(わけ)がある
「老年的超越」の心理学

著者 増井幸恵著 《東京健康長寿医療センター研究所研究員》
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 同居人が居なくても、「つながり」を感じることができる……1831人の高齢者への調査を行なった研究者が、お年寄りの心理を明かす。



 歳を取ると話が長くなる――あまり歓迎されない傾向だが、そこには「なるほど」と思える理由がある。本書はそのような、老後に生じる「心境の変化」を論じ、特に一種の成熟の表れである「老年的超越」について詳述する。例えば、社会とのつながりが少なくても寂しくなくなったり、何事もポジティブにとらえる傾向が生まれ、しかも努力や経験を重ねなくても、歳をとれば自然にそのような状態に落ち着くのだという。

 高齢者心理学の専門家が、1831人の大規模調査(平均70歳以上の幸福感[老年的超越]の調査では日本最大)で見えてきた、高齢者の幸福な境地を語り、「生涯現役」とは異なる価値観を提示する。