名言・迷言で読む太平洋戦争史
発売日
2014年05月19日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-81872-6

名言・迷言で読む太平洋戦争史

著者 横山恵一著 《戦史研究家》
主な著作 『歴代海軍大将全覧(共著)』(中公新書ラクレ)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 太平洋戦争中に吐かれた名言や迷言あるいは暴言の裏にはどのような事実があったのかを、緻密な考証をもとに解説する。



 太平洋戦争は、日本にとっても世界にとっても悲惨な歴史であった。国家総力戦という、国全体を挙げての戦いは、「日本が敗れる」という形で幕を閉じたが、その中で、数々のドラマを生み、そして、多くの名言、迷言、暴言……を当事者たちに吐かせた。本書は、それらを、戦史から抜き出し、「言葉の背景」を軸にして、太平洋戦争を通観しようという試みである。

 ◎盧溝橋事件を天皇に上奏する際、「事変は一カ月ぐらいで片付きます」とまったくの見込み違いを言ってしまった陸軍大臣・杉山元。 ◎ドイツの快進撃に、「バスに乗り遅れるな」というスローガンを聞かされ、日独伊三国同盟に走った軍部。 ◎「ガダルカナルってどこだ」と、事が大きくなってから騒ぎ出した参謀本部。 ◎「墜とした家鴨の中に孔雀が一羽いた様だ」とアメリカ軍が言った山本五十六の戦死……など、戦史の中のリアルな言葉から綴られる事実は、迫力と情感を伴って心に訴えてくる。