天あり、命(めい)あり
発売日
2016年05月24日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-83016-2

天あり、命(めい)あり
百年先が見えた経営者 大原總一郎伝

著者 江上剛著 《作家》
主な著作 我、弁明せず』、『怪物商人』、『翼、ふたたび』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 激動の昭和史を背景に、国交回復前に中国へのプラント輸出を実現させ、“百年先が見えた経営者”と言われた男の生涯を描く感動長編!



 松下幸之助に「美しい経済人」と呼ばれた経営者・大原總一郎――。

 日本初の合成繊維の事業化をめざし、国交回復前の中国へのプラント輸出に挑戦。激動の昭和をひたむきに生き、数々の分野でシェアNo.1を誇る企業=現在のクラレを作り上げた男の生涯を描いたノンフィクションノベル。

 『世界的メーカーに、日本のメーカーが勝てるか否かの戦いです。負けるわけにはいかない』

 私は、現在の日本の経営者の多くが目先の企業利益追求に汲々とする余り、かえってグローバル化の時代に取り残されているのではないかと懸念している。そんな彼らに「大原總一郎を見よ!」と言いたい。一企業の利益ではなく、社会全体の利益を追求するのが経営者の使命なのだと大原總一郎は教えてくれる。――「あとがき」より