イギリス解体、EU崩落、ロシア台頭
発売日
2016年08月22日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-83190-9

イギリス解体、EU崩落、ロシア台頭
EU離脱の深層を読む

著者 岡部伸著 《産経新聞ロンドン支局長》
主な著作 『消えたヤルタ密約緊急電』(新潮選書)
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 EU離脱の騒動でいちばん得をしたのはロシア。今後大国として台頭するのか? 山本七平賞を受賞した現地記者が経緯を解説、今後を占う。



 EU離脱派のオピニオンリーダー、ボリス・ジョンソン氏にとって、国民投票の結果は実は「誤算」だったという。彼には「僅差で敗北して存在感を高める」という思惑があったとされる。そんな離脱派の扇動により、英国の未来は変わった。残留派が6割を占めたスコットランドでは、イギリスからの独立を問う住民投票を行う意向もあり、スタージョン首相は実施の予定時期まで明言した。連合王国解体の危機といえる。そしてこの騒動で高笑いをしているのがロシアだ。ウクライナ問題に伴う、EUによるロシア封じ込めが困難になるからだ。そればかりかロシアがEU離脱プロパガンダを行なった可能性すら指摘されている。

 老大国の激震を、山本七平賞も受賞した産経新聞ロンドン支局長が緊急報告!

 (目次より)
●キャメロンの危険な賭けと誤算 
●欧州各地で離脱ドミノ 
●EU成立の経緯 
●独仏でもEU懐疑主義台頭 
●再び英露のグレートゲームが始まる