第二次大戦、諜報戦秘史
発売日
2021年09月14日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-85044-3

第二次大戦、諜報戦秘史

著者 岡部伸著 《産経新聞論説委員》
主な著作 『消えたヤルタ密約緊急電』(新潮社)
税込価格 990円(本体価格900円)
内容 在英3年半の著者が、英国立公文書館に通い詰めて発掘した秘蔵史料の数々。日英ソ連の熾烈なインテリジェンス戦争、その驚愕の真実。



 かつて大英帝国の覇権の源泉となったのが、卓越した情報収集と正確な分析力、つまりインテリジェンス(諜報・情報活動)であった。ロンドン郊外の英国立公文書館には、まさにインテリジェンスによって全世界から集められた政治、経済、軍事など、多種多様な情報が蓄積されている。筆者は約10年間にわたり、同館から数多の文書を入手し、研究を重ねてきた。先の大戦における日本の敗北は、「情報戦の敗北」といわれることがある。日本の諜報活動を裏づける「文書」を探し出し、読み解くことではじめてインテリジェンス復活への道が開かれ、大きな国益がもたらされるはずだ。英国立公文書館の所蔵ファイルが示す歴史の「真実」は、現代のわれわれにも多くの視点や教訓を与えてくれるだろう。人を欺くようなスパイ活動でも、根底に求められるのは誠実さであるなど、インテリジェンスの世界は奥が深い。正確な情報を得て、それを組織に活用するための要諦とは──。