国際法で読み解く世界史の真実
発売日
2016年11月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-83204-3

国際法で読み解く世界史の真実

著者 倉山満著 《憲政史研究家》
主な著作 帝国憲法物語』、『自民党の正体』(PHP研究所)
税込価格 902円(本体価格820円)
内容 明治日本はなぜ成功できたか? ナチスドイツと日本の違いは? 「国際法」がわかれば「歴史」の謎はすべて解ける! 常識を覆す刮目の書。


●明治日本はなぜ成功できたのか? 
●ナチス・ドイツと昭和の日本は何が違うのか? 
●「戦争廃止」によって、なぜ残虐な紛争が続発するようになったのか?

 世界の歴史を通観すると多くの疑問に出会う。しかし実は「国際法」を理解すれば、たちまち疑問は氷解する。そして、日本がなぜ「侵略国」などではありえないのかも、すぐにわかる。「国際法」は、すべての謎を解く、最強の武器なのである。

 では、国際法とは何か。それを知るために重要なのは、ヨーロッパで戦われた最後の宗教戦争=“30年戦争”である。この戦争のあまりに悲惨な殺戮に直面した法学者グロチウスは、戦争を「無法で残忍な殺し合い」から「ルールに基づく決闘」に変えようと考えた。「戦争に善いも悪いもない。だからこそ戦争にも守るべき法がある」――国際法は、このような思考から生みだされてきたのであった。

 「国際法に基づく『決闘としての戦争』が許されたのは文明国だけ」「戦争に善いも悪いもない」「国際法に違反するとはどういうことか」……。これらがわかれば、これまで見えなかった「歴史の構図」が見えてくる。世界史の本質を解き明かし、日本人を賢くする驚愕の一冊。

 【目次より】
●第1章:国際法で読む国別「傾向と対策」 
●第2章:武器使用マニュアルとしての「用語集」 
●第3章:国際法はいかに成立し、進化したか 
●第4章:国際法を使いこなした明治日本、破壊したウィルソン 
●第5章:満洲事変とナチス・ドイツを一緒くたにする愚 
●第6章:「戦争がない世界」は夢か欺瞞か