三笠宮と東條英機暗殺計画
発売日
2017年01月13日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-83272-2

三笠宮と東條英機暗殺計画
極秘証言から昭和史の謎に迫る

著者 加藤康男著 《編集者、近現代史研究家》
主な著作 謎解き「張作霖爆殺事件」』(PHP研究所)
税込価格 902円(本体価格820円)
内容 三笠宮崇仁親王は生前、昭和史の謎に迫る貴重な証言を遺されていた! ある陸軍参謀が計画した東條暗殺とその顛末を明かす衝撃の書。



 暗殺は実行寸前だった……。昭和史の全貌を知る最後の皇族、12時間の長時間インタビュー。

 平成28年10月27日に百年のご生涯をまっとうされ、薨去された三笠宮崇仁親王。実は、将来発表されることを望まれて、封印された歴史について証言を遺されていた。

 昭和19年夏。日本が絶対国防圏と定めたサイパンが危機に陥ると、首相、陸将、参謀総長などを兼ねる東條英機への批判が巻き起こる。「このままでは日本は蹂躙される」。意を決したある陸軍少佐が、東條抹殺を企図。計画書を三笠宮に渡そうとする。そして……。

 石原莞爾、小畑敏四郎、高松宮宣仁親王、東久邇宮稔彦王、そして憲兵隊の目。様々な関係者が交錯するなか、事態は急展開することになる。当時、戦局を憂うる人々は何を考え、いかに行動しようとしたのか。どんな打開策がありえたのか。

 三笠宮殿下のロングインタビューや未公開史料から、昭和史上、稀に見る怪事件の謎を解き明かし、歴史の闇に迫る。

 目次より
●序章:三笠宮からの電話と書簡 
●第1章:津野田少佐と牛島辰熊 
●第2章:知将・石原莞爾、小畑敏四郎 
●第3章:東條暗殺へ動く三つの影 
●第4章:三笠宮の翻意、津野田逮捕へ 
●第5章:戦後民主主義と三笠宮