江崎利一
発売日
2017年12月18日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-83432-0

日本の企業家 12
江崎利一
菓子産業に新しい地平を拓いた天性のマーケター

著者 宮本又郎著 《大阪大学名誉教授・大阪企業家ミュージアム館長》
主な著作 『近世日本の市場経済』(有斐閣)
税込価格 2,640円(本体価格2,400円)
内容 心友・松下幸之助もその「熱心さ」に惹かれた! 江崎グリコ創業者の経営と人生の軌跡。「日本の企業家」シリーズ12巻として刊行。



 常識の壁を破る絶対的努力、創意工夫の連続――日々の経営の中で「事業奉仕即幸福」の信念を貫いた江崎グリコ創業者。マーケターとしての才を発揮し、「一粒三〇〇メートル」などの名コピーの創案者として広く世に知られ、常に新しい市場の創造に邁進し続けたこの企業家の事業姿勢に、松下幸之助も感服し、肝胆相照らす仲となり、「心の友」「熱心の権化」という言葉を贈ったほどだった。九〇歳まで社長を務め、江崎グリコの経営の礎を築いたその熱き人生の軌跡を、広範な視点から新たに捉え直したのが本書である。マーケターとしての真価、さらに経営管理、経営理念、人材活用といった側面、そして、おもちゃ付きの栄養菓子グリコ、すなわち「オマケつきグリコ」が、戦後日本の社会文化史に寄与した役割についても論及。第三部「人間像に迫る」では、現江崎グリコ社長で、江崎利一の孫にあたる江崎勝久氏へのインタビューも収録、創業者の魅力に迫っている。