「断乎反撃せよ!」知られざる戦記
発売日
2017年07月14日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-83655-3

キスカ島の奇跡、占守島の真実、ムルデカ(独立)の約束…
「断乎反撃せよ!」知られざる戦記
語り継ぐべき日本人たち

著者 『歴史街道』編集部編
主な著作 そうだったのか!「戦国時代」の謎がよくわかる本』(PHP研究所)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 奇跡のキスカ島撤退、ソ連軍を撃退した終戦後の占守島、インドネシア独立を助けた残留日本兵たち……。後世に伝えたい誇り高き日本人。



 「断乎、反撃に転じ、上陸軍を粉砕せよ」。すでに日本軍が武器を置いた昭和二十年(一九四五)八月十七日深夜、千島列島占守島に突如、ソ連軍が侵攻を始めた。ねらいは北海道の領有である。この火事場泥棒的侵略に、第五方面軍司令官・樋口季一郎は反撃を決断、将兵たちは家族との再会を目前にしながら、祖国を分断から救うべく立ち上がる…。

 本書は終戦後に始まった、知られざる占守島の戦いをはじめ、アメリカ軍を「パーフェクト・ゲーム」と驚嘆させた、昭和十八年(一九四三)七月のキスカ島守備隊五千二百名の全員脱出劇、そして終戦後、再植民地化をねらうオランダ、イギリスに対し、独立を賭けて戦うインドネシアの人々を助けるべく、祖国に還らず義勇軍に加わり、激闘に身を投じた日本兵たちの記録である。彼らの勇気ある決断と、身命をなげうった行動を導いたものは何であったのか。先人たちが抱いていた誇りや誠実さ、不屈の心を再認識できる一冊。