世界の路地裏を歩いて見つけた「憧れのニッポン」
発売日
2018年07月13日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-83755-0

世界の路地裏を歩いて見つけた「憧れのニッポン」

著者 早坂隆著 《ノンフィクション作家》
主な著作 『新・世界の日本人ジョーク集』(中公新書ラクレ)
税込価格 968円(本体価格880円)
内容 「僕は日本に生まれたかった」。戦火や貧困の中でニッポンに憧れる各国の人々とのふれあいから、日本の本質を描き出す感動の世界紀行。



 「僕は日本に生まれたかった」紛争、貧困、小さな幸せ……。そんな日常のなかで、「日本が好き」と語る人々が教えてくれたこと――。

 《「車が故障したから直してくれないか」「パソコンの調子が悪いから見てほしい」といった注文が何度も寄せられた。私は車やパソコンの修理などまるでできないので、これらの依頼を鄭重に断ると、「君は本当に日本人か? 中国人じゃないのか?」と言われる始末であった》

 《「日本人はヒグチのことをあまり知らないのですか? それは本当ですか? 日本人は学校で何を習っているのですか?」クララさんの言葉が、戦後日本の核心を一気に突いた》

 《「日本か。素晴らしい国なんだろうな。まるで夢の国みたいだ。行ってみたいけど、僕には一生、絶対に無理だな。世界は不公平だね」》(本文より)

 世界中を自分の足で歩き回り、路地裏の人々とふれあった著者。各国の人々の目に映る「憧れのニッポン」像から、日本人が知らない「世界と日本」が溢れ出す……。心が温まり、そして深く考えさせられる、感動の紀行エッセイ。

 【目次】より 
●第1章 満洲──日本人が掲げた理念の風 
●第2章 モンゴル──世界史の中の不思議な繋がり 
●第3章 ルーマニア──「僕は日本に生まれたかった」 
●第4章 チェコ・ポーランド──救われた生命、奪われた生命 
●第5章 バルト三国──一枚の色褪せた「日の丸」 
●第6章 旧ユーゴスラビア──コソボの「ワールドカップ」 
●第7章 トルコ・シリア──時を越えた恩返しとトウモロコシ 
●第8章 イラク──一国平和主義は卑怯で、みっともない 
●第9章 イスラエル──ゴールデンブックに刻み込まれた感謝 
●第10章 サイパン・パラオ──日本流委任統治の光芒 
●第11章 フィリピン──天使たちの町に残る特攻兵の面影 
●第12章 台湾──なぜ、この地は「美しい島」なのか