書籍

- 発売日
- 2018年06月15日
- 判 型
- 新書判並製
- ISBN
- 978-4-569-84088-8
「都市の正義」が地方を壊す
地方創生の隘路(あいろ)を抜けて
著者 | 山下祐介著 《首都大学東京准教授》 |
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主な著作 | 『限界集落の真実』(ちくま新書) |
税込価格 | 1,012円(本体価格920円) |
内容 | 地方の衰退は、カネや仕事不足の問題ではない。「都市の正義」の産物である「地方創生」の現状を検証、地方の本来の価値を見直す。 |
地方を救うため、まず最初に行なうべきは、地方に仕事をつくること。「地方創生」はこの方針を掲げさまざまな取り組みを行っているが、地方にはすでに仕事がある。しかもそれは第一次産業や建設業など、日本人の日々の暮らしに必要不可欠のものだ。問題はそうした仕事の「職業威信」が低いことである。
田舎の仕事は威信が低く、都会の仕事は威信が高い。そうした価値観は、いかにして醸成されてきたのか。
さらに三つの「都市の正義」――「選択と集中」「競争と淘汰」「『自分は排除の対象にはならない』という冷たい客観主義」がはらむ罠を、地域社会学者が鋭く指摘する。北海道ニセコ町、山形県飯豊町などの「地方の声」も掲載。
●「子どもを産めるのは女性だけ」をどう直視するか
●霞が関の影のタスクフォース
●人口密度が高い地域ほど、出生率は低下する
●高齢世代ほど、威信の低い仕事に就く
●国に依存する都市の住民
●観光で本当に儲けるのは誰か
●首都圏における東京一極集中の内実
●北海道ニセコ町――地方創生トップの町を脅かす海外資本の乱開発
●朝日新聞――“小さな拠点”をめぐる「誤報」
●全国で進む学校統廃合
●人口減少を改善するための地方創生とは
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