同調圧力の正体
発売日
2021年06月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-84955-3

同調圧力の正体

著者 太田肇著 《同志社大学政策学部教授》
主な著作 『「承認欲求」の呪縛』(新潮新書)
税込価格 1,012円(本体価格920円)
内容 外出自粛、マスク警察、SNS批判――なぜ、こんなにも日本は生きづらい? コロナ禍で拍車のかかった「同調圧力の正体」を分析する。



 和の精神が呪縛に変わるとき、それは同調圧力となる。

 なぜ、日本の美徳は、見えない暴力へと変わるのか?

 私たちはその理由を明らかにしないまま、異端を許さない不寛容さに、

 漠然とした「生きづらさ」を感じてきた。「空気」という曖昧な表現で蓋をしてきたからだ。

 コロナ禍を契機に同調圧力が注目される今こそ、その正体に迫るチャンスではないだろうか?

 本書では、同調圧力が発生する背景、メカニズムを読み解きながら、

 同調圧力の「功」と「罪」の歴史を振り返る。

 また、こうした歴史が令和の世にどんな現象を引き起こしているのか、

 SNSの出現で新たに登場した「大衆型同調圧力」という概念を使いながら分析する。

 学校のイジメ、職場のパワハラ、企業の不祥事、SNSの誹謗中傷、暴走する正義――。

 すべては一本の線でつながっている!

 こうした諸問題を引き起こす同調圧力を防ぐ仕組みや対処法とは一体何か?

 息苦しい日々に光明が差す、「希望の1冊」だ。