涙のあとに、微笑みを
発売日
2021年07月13日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-84987-4

涙のあとに、微笑みを
菓子店「ほほえみ」・光り子の物語

著者 浅田宗一郎著 《住職、児童文学作家》
主な著作 涙があふれて止まらないお話』(PHP研究所)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 大災害、家族の死、仕事での試練……どんな人の人生にも起こりえる苦しみ、悲しみを乗り越え、前向きに生きていく「光り子」の物語。



 幸道光り子。1973年、尼崎の長屋「さつき文化」で生まれる。

 幼なじみで母子家庭に育った江口明、作家志望で繊細な西条司、父親が「京野不動産」社長である京野麗奈らとともに青春時代を過ごした彼女は、貧しい家庭で生まれ育ったため、堅実に生計を立てられる銀行員を目指していた。そんな光り子に転機が訪れる。きっかけとなったのは、1995年のあの大地震だった――。

 月刊『PHP』連載時、どんな人の人生にも起こりえる苦しみ、辛さを前向きに乗り越えていく光り子の姿に、たくさんの読者の方から応援の声をいただいた長編小説。浄土真宗のお坊さん兼作家の最高傑作です。猫の「3号」の存在と、「仏説阿弥陀経」の次の言葉が、強く印象に残る小説です。

 「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光(しょうしきしょうこう おうしきおうこう しゃくしきしゃっこう びゃくしきびゃっこう)」解釈:老人も、若者も、男性も、女性も、裕福な人も、貧しい人も、すべては光り輝く。