書籍
- 発売日
- 2022年05月13日
- 判 型
- 新書判
- ISBN
- 978-4-569-85195-2
過剰可視化社会
「見えすぎる」時代をどう生きるか
著者 | 與那覇潤著 《評論家》 |
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主な著作 | 『平成史』(文藝春秋) |
税込価格 | 1,056円(本体価格960円) |
内容 | 数値化、エビデンス、タグ化が求められ、価値の「見える化」が過剰に進行するコロナ後の社会を考察。千葉雅也氏などとの対談も収録。 |
目に見えないウイルスの感染者数が日々「可視化」されたコロナ禍の2年間の後に残ったのは、一人では安心感を得られず、周囲にも疑いの目を向けあう日本人の姿だった。SNSで自らプライバシーを発信し、政治信条や病気・障害までを社会の視線に公開しても、最後は安易なルッキズム(見た目偏重)ばかりが横行する「すべてが見えてしまう社会」を、どう生き抜くのか? 歴史学者から評論家に転じた著者が、臨床心理士の東畑開人氏、哲学者/作家の千葉雅也氏、文化人類学者の磯野真穂氏と白熱した議論を交わしつつ、人文学の方法論の壁を超えて「見えない信頼」を取り戻す方法を提言する!
(目次より)
●情報を「見せる」ことで国民を操る権力
●過剰可視化が失わせる「身体感覚」
●キラキラしたダイバーシティの空疎さ
●若者の「ヤバい」「エモい」に隠された不安
●現金支給という「数値化」が不公平感を招く
●病気で「タグ付け」することの是非
●ファクトよりも先に「品位」を問うべき
●「ハレとケ」を区分できない、のっぺらぼうな日常
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