「悪の枢軸」ロシア・中国の正体
発売日
2022年12月20日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-85383-3

「悪の枢軸」ロシア・中国の正体
独裁者プーチンと習近平は何を考えているのか

著者 斎藤 勉著
石 平著
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 2人はいったい何が望みなのか。それはロシア・中国の歴史を辿ると見えてくる。両者を長年見つめてきた著者たちが未来を展望する。



 プーチン・習近平は、何を考えているのか。ロシア・中国は、独裁政治から抜け出せるのか。

 ソ連崩壊をスクープした記者と、中国の未来を予言する評論家が、蜜月と対立を繰り返す両国の今後を考える。

 

 「1人の死は悲劇だが、数百万人の死は統計上の数字にすぎない」

 「国家とは、他国に恐れられる強い独裁国家でなければならない」

 歴史から現代まで続く、”皇帝”たちの思想を読み解く。

 

 《本書の構成》

 ■第1章 スターリンになりたいプーチン……斎藤勉

 ・二つの帝国の崩壊を経験

 ・チェチェン紛争を仕掛けて支持を獲得

 ・プーチン政権の歴史は戦争の歴史

 ・1人の死は悲劇、数百万人の死は統計上の数字

 ・侵略に都合のいい「ルースキー・ミール」の国家観

 ・ロシア正教会トップの驚くべき正体

 ・「三つの嘘」を信じるロシアの志願兵たち

 ・宗教を利用した戦争準備は始まっていた など

 

 ■第2章 毛沢東になりたい習近平……石平

 ・繰り返される易姓革命と皇帝独裁

 ・国共合作から国共内戦へ

 ・存亡の危機に陥った共産党を救った日本軍

 ・皇帝政治を終わらせるための二つのルール

 ・「選別的な腐敗摘発」で個人独裁体制を完成

 ・集団的指導体制と最高指導者の定年制を破壊

 ・中国は皇帝独裁政治から永遠に抜け出せない など

 

 ■第3章 野合と対立の中ロ関係史……斎藤勉/石平

 ・蜜月から対立、そして再び蜜月へ

 ・「中国人が3億人死んでもいい」

 ・スターリンが北朝鮮の指導者候補を面接試験

 ・西側との関係回復に救われた中国

 ・天安門のデモを取材して中国共産党の崩壊を予感

 ・軍を掌握して民主化を徹底弾圧できなかったソ連共産党

 ・1990年代──成長の中国、混乱のロシア など

 

 ■第4章 ウクライナ戦争と日本の危機……斎藤勉/石平

 ・ブリンケンが看破したプーチンの戦争目的

 ・共鳴する香港国家安全維持法とロシアの憲法改正

 ・プーチンへの誕生日プレゼントは批判者の暗殺

 ・ウクライナ戦争の原点はソ連崩壊

 ・中ロほどお互いを信用しない国同士はない

 ・人口問題、人材流出、経済制裁で衰退へ

 ・新たな中ロ軍事同盟のターゲット など

 

 ■第5章 プーチンと習近平の末路……斎藤勉/石平

 ・戦争に負けた指導者は尊敬されない

 ・西側との和解を求めれば国民から見放される

 ・中ロの高官が恐れる海外の個人資産凍結

 ・米軍に介入の口実を与えず「斬首作戦」で台湾を取る

 ・台湾有事は日本有事

 ・習近平を待つ二つのシナリオ

 ・西側の健忘症が独裁者の国家犯罪を招く など