日本人の賃金を上げる唯一の方法
発売日
2024年02月15日
判 型
新書判
ISBN
978-4-569-85657-5

日本人の賃金を上げる唯一の方法

著者 原田 泰著 《名古屋商科大学ビジネススクール教授》
主な著作 プーチンの失敗と民主主義国の強さ』(PHP研究所)
税込価格 1,210円(本体価格1,100円)
内容 インフレでも賃金が増えない原因を徹底分析。生産性上昇への道と正しい政策をした際の給与増、無策の際の給与減をシミュレーション。



 賃金や1人当たり国内総生産(GDP)で見て、日本は先進国の最低レベルとなった。この状況に対して、賃金を上げ、成長するためには成長戦略や構造改革をすればよい、という議論が多い。

 だが、その中身は空っぽである。成長率を高める方法は、実はノーベル経済学賞学者にも分からない。

 賃金が上がらないのは、企業が利益をため込んで労働者に還元しないからだという人もいるかもしれない。

 しかし、すべての賃金とすべての利潤を合計したものであるGDPで見ても、日本の1人当たり実質GDPは他の国と比べてやはり伸びていない。

 では、どうすれば日本人の給料は上がるのか。生産性、為替、財政、あらゆる角度からエコノミストが難問に挑む。

 第1章 日本の賃金はなぜ上がらないのか

 第2章 成長戦略は可能か

 第3章 人手不足でなければ経済は効率化しない

 第4章 財政赤字と経済成長