菊の剣
発売日
2024年12月18日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-85821-0

菊の剣

著者 天津 佳之 著 《作家》
主な著作 あるじなしとて』(PHP研究所)
税込価格 2,420円(本体価格2,200円)
内容 菊と刀を愛した後鳥羽院が目指していたものとは――。刀鍛冶との絆を描くことで、これまでの後鳥羽院像を覆す心震える連作短編小説。



 神剣なきまま即位した“すめらぎ”の秘めたる想い――。

 小さき者が小さきままに集い、大輪の花となる。日の本をそんな国としたい。

 菊を愛した後鳥羽院と刀鍛冶たちとの絆を描く、心震える連作短篇集。

 

 新たなる神剣を作るべく、後鳥羽院によって各地から集められた、則宗、延房、久国ら刀鍛冶(御番鍛冶)。共に剣を鍛えていくことで、 “すめらぎ”たらんとする院の想いを知った彼らは、それに応えようとするのだが……。

 承久の乱を起こして鎌倉幕府に破れ、この国の政を武家のものにしてしまった「暗君」とされる後鳥羽院の真の姿に、刀鍛冶たちの視点から迫った歴史小説。

 

 『利生の人 尊氏と正成』で第12回日経小説大賞を受賞し、『あるじなしとて』で第12回日本歴史時代作家協会賞の候補となった著者渾身の最新作。