静かな退職という働き方
発売日
2025年02月26日
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判 型
新書判
ISBN
978-4-569-85879-1

静かな退職という働き方

著者 海老原 嗣生著 《株式会社リクルートエージェントソーシャルエグゼクティブ》
主な著作 いっしょうけんめい働かない社会をつくる』(PHP研究所)
税込価格 1,210円(本体価格1,100円)
内容 なぜ、「最低限の仕事」しかしない「静かな退職」という現象が起こるのか。人事のプロが、いま各企業で起こっていることを分析する。



 「静かな退職」――アメリカのキャリアコーチが発信し始めた「Quiet Quitting」の和訳で、企業を辞めるつもりはないものの、出世を目指してがむしゃらに働きはせず、最低限やるべき業務をやるだけの状態である。「働いてはいるけれど、積極的に仕事の意義を見出していない」のだから、退職と同じという意味で「静かな退職」なのだ。

 ・言われた仕事はやるが、会社への過剰な奉仕はしたくない。

 ・社内の面倒くさい付き合いは可能な限り断る。

 ・上司や顧客の不合理な要望は受け入れない。

 ・残業は最小限にとどめ、有給休暇もしっかり取る。

 こんな社員に対して、旧来の働き方に慣れたミドルは納得がいかず、軋轢が増えていると言われる。会社へのエンゲージメントが下がれば、生産性が下がり、会社としての目標数値の達成もおぼつかなくなるから当然である。

 そこで著者は、「静かな退職」が生まれた社会の構造変化を解説するとともに、管理職、企業側はどのように対処すればよいのかを述べる。また「静かな退職」を選択したビジネスパーソンの行動指針、収入を含めたライフプランを提案する。