月探査の大研究
発売日
2024年11月01日
概ね、この2日後に書店店頭に並びます
判 型
A4判変型上製
ISBN
978-4-569-88194-2

月探査の大研究
月の基礎知識から資源開発まで

著者 佐伯 和人監修 《立命館大学総合科学技術研究機構教授》
主な著作 『月はすごい』(中公新書)
税込価格 3,850円(本体価格3,500円)
内容 水資源の可能性で加速する月探査。月という天体の基礎知識から、資源開発のための探査活動の現状、将来構想までを紹介します。



 人類が、月で生活する日が来る!?

 「水があるかもしれない」という観測結果が、人類を再び月探査に駆り立てています。水があれば、呼吸に必要な酸素や燃料になる水素が得られるからです。NASAが主導するアルテミス計画では、月周回軌道上の宇宙ステーション建設、月面有人探査、月面基地建設が予定されています。月という天体の基礎知識と資源開発のための探査活動の現状、将来構想をわかりやすく紹介します。

 第1章 月は、どんな天体か

 地球からの距離、月の大きさ/月はなぜ、満ち欠けするのか/夏の満月は低く、冬の満月は高い/深ぼりコラム① なぜ月食、日食は起こる?/章末コラム:月の引力と潮の満ち引き

 第2章 月の世界と探査の歴史

 表側と裏側は別世界だった/寒暖差が大きく、隕石や放射線も飛来/クレーターなど独特の地形が広がる/斜長岩の「高地」と玄武岩の「海」/深ぼりコラム② 月はどのようにできたのか/宇宙飛行から月面着陸、「水の発見」へ/たてあな、地下の空洞などを発見/月面のピンポイント着陸に成功した/深ぼりコラム③ 探査の必要性とやり方/章末コラム:月の「なぞ」を解明するには

 第3章 月資源の利用で宇宙へ

 なぜ、再び月をめざすのか/南極の日かげに「水」はあるか/一等地は、日なたと地下の空洞/月の砂でブロックや施設をつくる/太陽エネルギーが基地や車の電源/地下で栽培し、生ごみも再利用/地球観測と宇宙探査の足場をつくる/深ぼりコラム④ 各国が計画している月探査/章末コラム:宇宙とつながる地球の仕事