魔女だったかもしれないわたし キーディの物語
発売日
2024年12月23日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-88199-7

魔女だったかもしれないわたし キーディの物語

著者 エル・マクニコル著
櫛田 理絵訳
主な著作 ぼくと石の兵士』、『魔女だったかもしれないわたし』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 『魔女だったかもしれないわたし』の前日譚。アディと同じく自閉の姉・キーディは、「いじめ」から生徒を守る立場になるのだが……。



 第69回青少年読書感想文コンクール課題図書『魔女だったかもしれないわたし』の前日譚。

 スコットランドの小さな村・ジュニパーを舞台に、前作から遡ること5年――。前作の主人公・アディと同様に自閉の姉・キーディは、意図せず「いじめ」から生徒を守る側として活躍し、学校で「いじめ退治代行サービス」を始めることになった。自分が正しいと思ったことをどこまでも成し遂げようとするキーディは、いじめ退治の依頼者から報酬をもらうようになり、ある計画を立てていた。

 一方、キーディと双子のニナは、キーディとは大きく異なる性格をしている。ニナは常にスクールカーストの頂点に立ち、いじめっ子たちの味方になっているように見える。周りからどう見られるかばかり気にしていて、昔と変わってしまったニナに、キーディの心はどんどん離れていく。

 そんななか、キーディはアディがメルトダウンを起こしている場面に居合わせて……。

 同調性や「ちがい」への不寛容さと葛藤しながらも、姉妹の絆を取り戻し、強くまっすぐ突き進む自閉の少女・キーディの物語。