一気に流れがわかる世界史
発売日
2024年02月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-90369-9

一気に流れがわかる世界史
「中心」の移り変わりで読み解く

著者 秋田 総一郎著 《社会のしくみ研究家》
主な著作 『一気にわかる世界史』(日本実業出版社)
税込価格 1,056円(本体価格960円)
内容 「中心的な大国の移り変わり」から世界史をみていくことで、世界史の大きな流れがコンパクトに、かつ深くつかめる本。



 本書は、世界史の5000年余りの大きな流れをつかむための本である。初心者でもとことん読みやすいように書かれているので、大人の学び直しのテキストとしても、大学受験の勉強をはじめる前の手引書としても、有益である。

 世界史の授業では「あれもこれも」と詰め込みすぎるため、うんざりした人も多いのではなかろうか。これに対し本書は、つぎの方針で書かれている。

 
●(1)こまかい年号や名詞にとらわれない。
●(2)各時代におおいに繁栄した「中心」といえるようなメジャーな国をおさえることに徹する。「中心」とは、たとえば古代ギリシア、ローマ帝国、秦・漢などの中国のおもな王朝、イスラムの帝国、ルネサンス以降のヨーロッパ(とくにイギリス)、そしてアメリカといった国・地域。
●(3)これらの「中心」の移り変わりを追いかけていくと、世界史の大きな流れがみえてくる。

 そして、「新しい繁栄の中心」は従来の「中心」の「となり」に移るという、いわば「となり・となり」の関係にあるとし、この視点で世界史をみわたすと、一つのつながった物語になるというのである。

 『一気にわかる世界史』を改題の上、大幅に加筆・修正してわかりやすさ・読みやすさを追求した文庫版。作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏が、「世界史の本質をつかめる素晴らしい作品。『中心』の変遷から世界史を動的にとらえる秋田史観は、面白く、役に立つ」と絶賛している。