頁数/仕様
128ページ / 縦:25.7cm 横:18.2cm
初版
2020年9月
在庫
在庫あり

川島隆太教授の もうやめられない! やみつき脳トレ366

人生100年時代といわれる今だからこそ、脳を鍛えて健康寿命を延ばしたいもの。楽しくて解くのがやめられなくなる、やみつきになる脳トレを366問そろえて紹介します。
著者(肩書) 監修:川島隆太《東北大学加齢医学研究所教授》
税込価格 1,320円   (本体価格:1,200円)
対象 一般
頁数/仕様 128ページ / 縦:25.7cm 横:18.2cm
初版 2020年9月

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【家の中にいることが多くなる生活様式では意識して脳を鍛えましょう】

これから「ポストコロナ」の時代を迎えることになりますが、そこでは、家の中にいる時間が多くなる生活様式になることが予想されています。
外に出ることが少なくなるため、脳が新しい刺激を受けるチャンスが少なくなるのではないか。また、まだデータは出ていませんが、外出を自粛することで高齢者の心身の機能が落ちていくのではないか。そのようなことが社会問題として出てくるのではないかと医学の世界では心配しています。
働いている人も働いていない人も、家の中にいることが多くなり外に出ることが少なくなる。そういう時代だからこそ、意識して運動し、脳を使うことが大切になってくるのです。

■インターネットの使い過ぎによる脳のダメージを回復する
また、スマートフォン(スマホ)、タブレット、パソコンなどインターネットをもちいるデジタル製品群が我々の生活に入り込んでいます。コロナ禍の中でリモートワークを用いた会社が多くあったように、「ポストコロナ」の時代では、家庭でインターネットを使って仕事をすることも珍しいことではなくなるでしょう。
インターネットは便利なシステムであると同時に、私たちの研究では、大きなリスクがあることもわかっています。
子どもを対象にした研究では、インターネットを使う時間が長い子は学力が上がらず、脳の発達が遅れるという事実がわかっています。また東北大学の大学生たちを調べた研究では、インターネット習慣が多い(スマホ依存の境界領域)学生たちの脳の画像に、脳の老化がはっきりと出ており、自尊心や共感性が低い、という心の問題が出ていることもわかりました。
インターネットの使い過ぎが脳にダメージを与えることをデータが証明していますが、使わざるをえない時代では、脳の健康を保つために、インターネットを必要以上に使うことを避けるとともに、脳のダメージを回復させることを積極的にする必要があるのです。

■人生100年時代、心身の手入れをしっかりする
一方で、医療の発達などで人の寿命が長くなり、人生100年時代を迎えつつあります。
これまでの人生を思い出してみてください。20歳ころまでは親元にいて家族の一員として暮らしてきました。それから社会に出て、家庭を持って60歳まで働き続けてきました。ひと息ついて、さて老後と思うのですが、よく考えてみると還暦を迎えたその先に40年もの年月が残っているのです。
100歳まで寿命が延びたとしても、健康を損ない、健康寿命と寿命の乖離が起きてしまえば、老後は寝たきりや認知症を患う時間が長引くようになってしまうでしょう。
そこで、人生100年時代を楽しく過ごすためには、中高年になったら心身の手入れをしっかり意識することが肝要です。それができるかできないかで、還暦からの40年の楽しさが変わってきます。
認知機能は20歳を過ぎたら落ちていくのが人の常です。なので、人やモノの名前が出てこないといったもの忘れを不必要に怖がる必要はありませんが、頻度が増えてきたら脳の老化のサインです。また、同じことをするのに以前と比べて時間がかかるようになってきたら要注意です。

■「毎日少しずつ」の脳トレが脳の健康を保つ
この本では、家で積極的に脳を使うためのトレーニングとして、1年間、毎日できるように366問の脳トレを用意しました。昔習った計算や図形問題、漢字の読み・書き、地理の問題などさまざまな脳トレを掲載しています。
今は、文字を手書きする習慣が減っており、脳を使う機会も減っている時代です。この本には、脳の機能を維持・向上するための仕掛けがたくさんあります。
私たちの研究結果から、ただ意識しないで普通に暮らしているだけでは、どんどん脳の機能は落ちてしまうことがわかっています。一方で、何歳からでも、きちんと意識することにより脳の力は向上できることがわかっています。
インターネットから受け取る情報の処理は受動的で、ただ通りすぎるだけのもの。それに比べて、紙と鉛筆を使った脳トレで能動的に情報を処理することは、「ポストコロナ」時代だからこそ大切です。受動的か能動的かは、脳科学的には天地の差があるのです。
毎日、紙と鉛筆を使って手を動かしてみて、脳の健康を保ってみませんか。  (「はじめに」より)