人名事典

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カレル・ヴァン・ウォルフレン

(Karel van Wolferen)
1941年4月、オランダ・ロッテルダム生まれ。1960年より国を出て中近東、アジア諸国経由で1962年に来日。以来、主に日本を拠点とする。1972年から、オランダの高級紙『NRCハンデルスブラッド』の東アジア特派員として日本、インド、韓国、フィリピンなどを担当。1982~1983年、日本外国特派員協会会長。1987年、フィリピン革命の報道で、オランダのジャーナリズム最高賞を受賞。1989年、「The Enigma of Japanese Power」(『日本/権力構造の謎』早川書房)をイギリスとアメリカで刊行。同書は、日本社会の見かけと実際の乖離を市民の立場から徹底的に分析し、現代日本を知るための必読書として国際的に注目され、10カ国語に訳された。1994平に出版した『人間を幸福にしない日本というシステム』(毎日新聞社)は、政治的アカウンタビリティにおける問題点に焦点を当て、民主主義実現のための方策について提案し、33万部を超えるベストセラーとなっている。1997年6月からオランダ・アムステルダム大学政治経済制度比較論教授。現在は、『フォーリン・アフェアーズ』『ナショナル・インタレスト』『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』などに寄稿、国内外で講演活動動を行い、冷戦後の激変する世界の政治、経済の分析に力を注いでいる。

他の著書に、『ブッシュ/世界を壊した権力の真実』(PHP研究所)『アメリカを幸福にし世界を不幸にする不条理な仕組み』『ウォルフレン教授のやさしい日本経済』(以上、ダイヤモンド社)『なぜ日本人は日本を愛せないのか』『怒れ!日本の中流階級』(以上、毎日新聞社)『世界の明日が決する日』(角川書店)など。

(データ作成:2005年)