人名事典

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ピーター・ドラッカー

 一九○九年オーストリアのウィーン生れ。フランクフルト大学卒。米国ニューヨーク大学教授、クレアモント大学大学院教授を経てニューヨーク大学名誉教授に。

 マネジメントの世界的権威。一九四六年に執筆した『会社という概念』のなかで、「従業員はコストではなく資源」と論じ、『新しい社会と新しい経営』では、「従業員にも『経営者的態度』が必要」と主張して、アメリカのマネージメントに衝撃を与えた。最近では、情報ネットワーク社会を背景に「新しい組織は、伝統的な上司と部下の関係ではなく、一人ひとりの人間とその支援者の関係になる必要がある」と述べ、五十年前の主張を発展させている。また『傍観者の時代』では、二十世紀における欧米知識人の運命を考察するなど、たんなる経営学者を超えた知的巨人である。

 著書に『現代の経営上・下(新訳)』(ダイヤモンド社、95年)などがある。

(データ作成:1997年)