人名事典

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団 まりな

(だん・まりな)
 1940年、東京都生まれ。大阪市立大学理学部教授。1963年、東京都立大学理学部生物学科卒業。1969年、京都大学大学院理学研究科動物学専攻卒業。1970年に大阪市立大学助手となる。その後、同大講師、助教授を経て、大阪市立大学理学部教授。両親ともに高名な生物学者として有名。専門は発生生物学。生物のからだの発生に階層性という視点を持ち込んでアプローチし、生物進化に興味を持つ。

 比較的読みやすい明解な文章で啓蒙書を著したり、『現代思想』誌などにも寄稿し、思想面にも影響を与える。訳書に『ボディ・タイム』(G.G.ルース著、思索社)、『自然の死』(C.マーチャント著、共訳、工作舎)ほか。著書に『動物の系統と個体発生』(東京大学出版会)、『生物の複雑さを読む』(平凡社)『生物のからだはどう複雑化したか』(岩波書店)などがある。

(データ作成:1997年)