人名事典

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大沢在昌

(おおさわ・ありまさ)
 1956年、愛知県生まれ。中学生のころから流行作家を志す。慶應義塾大学法学部中退後、本格的に作家を目指して執筆活動を開始する。1979年、『感傷の街角』で第一回小説推理新人賞を獲得、デビューする。1986年、『深夜曲馬団』で第4回日本冒険小説協会最優秀短編賞受賞。1991年、『新宿鮫』で第44回日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞を受賞。

 一匹狼の刑事を主役にした「新宿鮫」は大ベストセラーとなり、映画化、TVドラマ化もされた。1994年、新宿鮫シリーズ第4作『無間人形』で第110回直木賞を受賞した。「永久初版作家」の汚名を雪ぎ、名実ともに人気作家となる。現役ハードボイルド作家の雄。その他の著書に『ダブル・トラップ』『ジャングルの儀式』『標的走路』『アルバイト探偵』『氷の森』『烙印の森』『走らなあかん、夜明けまで』『B・D・T』『雪蛍』など、多数。同業の作家にインタビューした『エンパラ』(光文社文庫)などもある。

(データ作成:1999年)