人名事典

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木村 汎

(きむら・ひろし)
 一九三六年韓国ソウル市生れ。京都大学法学部卒。コロンビア大学大学院政治学科博士課程修了。北海道大学スラブ研究センター助教授、教授を経て国際日本文化研究センター教授。

 日本における学問的ソ連・ロシア研究の第一人者。今後エリツィン政権はいっそう権威主義的な方向に傾くと分析しつつも、「日本にもっと接近する」と予測(『改革者』96年8月号)、大統領の訪日を働きかけるよう促す。

 九二年のエリツィン訪日に先立って、北方領土問題でソ連が大幅な譲歩を示す可能性を示唆(『Voice』92年1月号)。ところが訪日は突然中止された。その後も「二○○○年までには返還される」(『産経新聞』93年3月18日)と、楽観的な見通しを崩さない。

 著書『クレムリンの政治力学』(アドア出版、91年)、『北方領土』(時事通信社、89年)、『ソ連を読む50のポイント』(PHP研究所、88年)。

(データ作成:1997年)