人名事典

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木村明生

(きむら・あきお)
 一九二五年岡山県生れ。京都大学文学部卒。朝日新聞社入社、モスクワ支局長、調査研究室主任研究員を経て、明治大学講師を務めたのち、青山学院大学教授(国際政経学部教授)。

 ロシア政治の流れをバランスを失わずに追いつづけているクレムリン・ウオッチャー。『Voice』(96年5月号)「ロシア共産党は死なない」では、九五年十二月の下院議員選挙を分析して、ロシア共産党が「愛国勢力」として「はじめて大衆の支持を獲得した」と分析、大統領が誰であろうと「今後四年間は、共産党がロシアを主導する」と予測して、読者を驚かせた。ロシア文化の愛好家でありながら、共産主義に対しては警戒心を怠らない筋金入りのロシア研究者であり、朝日新聞記者の層の厚さがうかがえる。

 著書に『新生ロシア 混迷から再生へ』(時事通信社、94年)、『ソ連共産党書記長』(講談社、87年)。

(データ作成:1997年)