人名事典
田中直毅(たなか・なおき) |
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一九四五年愛知県生れ。東京大学法学部卒。同大学院修士課程修了。国民経済研究協会に入り、主任研究員を経て経済評論家。 国際社会のなかで日本を包括的に位置づけようという問題意識をもち、日本経済をマクロ、ミクロ両面からわかりやすく分析する。コメの自由化をめぐる論争では、内外価格差を是正し、円の購買力を向上させる視点から市場開放の必要性を説いた。また、外交について、冷戦後の世界秩序を構築するために、日本が得意とする労使関係、品質管理、中小企業政策などの分野でノウハウと資金を提供する「積極的経済秩序(PEO)」を提唱している。行政改革委員会のメンバーとして、政府部門の再構築、市場介入行政を終焉させるべきだと訴えつづけている。 著書に『日米経済摩擦』(日本放送出版協会、89年)、『最後の十年 日本経済の構想』(日本経済新聞社、92年)などがある。 |
(データ作成:1997年) |