人名事典

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西山千明

(にしやま・ちあき)
日本を代表する経済学者の1人。万葉集その他わが国の古典から、量子力学・ニューサイエンスまでを視野におさめる学際的発想、及び世界的規模において指導的学術活動をしてきた国際的発想は、深遠にしてグローバルである。1924年、福岡県生まれ。立教大学経済学部卒業。1952年シカゴ大学大学院にて政治学修士号を取得。1956年シカゴ大学大学院博士課程修了。1960年Ph.D.取得。1956~1961年シカゴ大学講師。シカゴ大学での指導教授がF・A・ハイエクであり、同教授のゼミにおける兄弟子がミルトン・フリードマン。1974年日経図書文化賞受賞。現在、立教大学名誉教授、米国スタンフォード大学フーバー研究所上級研究員、ロンドンの経済事情研究所理事、4名のノーベル経済学賞受賞者を生み出し、世界的にも名高い国際的学術団体であるモンペルラン・ソサイエティの名誉副会長(元会長)も務め、日本を代表する自由主義経済学者である。

著書に『自由経済』(中央公論社)『マネタリズム』(東洋経済新報社)『日本経済の貨幣的分析 1886-1970』(創文社)『第4の選択』『第4の選択 Part2』『新しい経済学』(以上、PHP研究所)『飛躍への経営学』(講談社)など極めて多数がある。なお、主として英文で外国で刊行した書に『The Essence of Hayek』(Stanford:Hoover Institution Press,1984)や、その他単著・共著・論文等も多い。

(データ作成:1998年)