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原田マハさん『異邦人』(PHP文芸文庫)が京都本大賞を受賞しました

原田マハ著『異邦人(いりびと)』(PHP文芸文庫)が、第六回京都本大賞(京都本大賞実行委員会主催)を受賞いたしました。

 

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「京都本大賞」は、この1年間に発刊された京都府を舞台にした小説の中から、もっとも地元の人々に読んで欲しいと思う作品に贈られます。書店員だけでなく、一般の読者も参加する投票で決定する、文字どおり「みんなで選ぶ」ご当地文学賞です。

『異邦人(いりびと)』は、第三回(2015年)でも、最終ノミネート作品に選出していただきました。文庫化によって再び候補作品となり、このたび3年越しでの受賞となりました。

 

2018年10月31日(水)に京都でおこなわれた受賞式には、著者の原田マハさんが出席されました。

関西で過ごした学生時代、“京都”という町を「素敵だな」と片想いするような気持ちで、いつも眺めていた原田さん。すごく好きなのに、面と向かっては言えない……タイトル『異邦人(いりびと)』には、京都に対するそんな思いも反映されているのだそうです。受賞のコメントにも、京都への想いが溢れていました。

――「京都」を舞台にした作品が毎年、数多く刊行されるのは、作家の創作意欲をかき立ててやまない魅力が「京都」にはあるという証左でもあると思います。私もその魅力、奥深さに魅入られた一人です。京都に捧げるつもりで紡いできたこの物語に、“京都本大賞”という栄えある賞を頂戴いたしましたことは、心に秘めていた思いが遂げられたようでたいへん嬉しく思っています。

 

受賞作発表直後から、京都の各書店では「京都本大賞」の展示も開始。ご当地愛にあふれています! 京都にご縁のあるPHP研究所が、この賞を受賞できたことは、本当にありがたいことです。応援してくださった皆さま、ありがとうございました。

 

京都本大賞(主催:京都本大賞実行委員会、後援:京都府書店商業組合)の詳細はこちら

 

受賞作について

原田マハ 異邦人

異邦人(いりびと)』原田マハ著(PHP文芸文庫)

京都の移ろう四季を背景に、若き画家の才能をめぐる人々の「業」を描いた著者新境地のアート小説にして衝撃作。待望の文庫化! 解説:大森望

 

原田マハ(はらだ・まは)

1962年、東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。馬里邑美術館、伊藤忠商事を経て、森ビル森美術館設立準備室在籍時に、ニューヨーク近代美術館に派遣され勤務。2005年、『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞しデビュー。12年、『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞受賞。17年、『リーチ先生』で新田次郎文学賞受賞。著書に『総理の夫』(実業之日本社文庫)、『サロメ』(文藝春秋)、『あなたは、誰かの大切な人』(講談社文庫)、『アノニム』(KADOKAWA)、『たゆたえども沈まず』(幻冬舎)、『奇跡の人』(双葉文庫)、『独立記念日』(PHP文芸文庫)など多数。

 

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