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銚子電鉄 ×『労働2.0』コラボ!中田敦彦の課外授業「地域活性化2.0」イベントレポート

2019年6月29日(土)、『労働2.0』(PHP研究所)の著者で、青山学院大学経営学部の客員講師を務めるオリエンタルラジオ・中田敦彦さんと有志の学生さん、オンラインサロンのメンバーたちが千葉県銚子市を視察し、地域活性化の取り組みにふれる課外授業が行われました。

中田敦彦

あいにくの曇りがちな空の下、銚子駅9時48分発の銚子電鉄の車両が、仲ノ町駅に向けてゆっくりと動き出します。
ヘッドマークと車内広告を『労働2.0』でジャックした「コラボ電車」に乗車するのは、中田敦彦さんと総勢15人のメンバーです。
コラボ電車の運行は、中田さんの著書『労働2.0』を読み、そのビジネス観に共感した銚子電鉄・竹本勝紀社長のオファーがきっかけでした。
ふたりは、「働き方のマインドがあまりにも似ていて、もはや他人とは思えないレベル」と意気投合し、この度、実現の運びとなりました。
 

中田さんは、お笑いタレントの枠を超え、現在では一人の「経営者」としても注目されています。
一つの職種、会社、場所にとらわれないこと。「雇われる」だけでなく、「雇う」視点も取り入れ、変化と進化をしながら「やりたいこと」を実現させて食べていく。
そんな新時代の働き方を「労働2.0」と名付け、今までにない提案を掲げています。
また、この春からは青山学院大学で教鞭をとっています。
 

まずは銚子電鉄・竹本社長の電車内講義

竹本勝紀

一行を乗せた電車が仲ノ町駅に到着すると、車庫に停車している電車の中で、竹本社長の講義がはじまります。

「お客さまが少ないんで、空気を乗せて走っているようなもんです」

銚子市の人口減少や高齢化の現状と、銚子電鉄苦難のあゆみを、映像を交えつつ、ユーモアあふれる漫談のような名調子で語る竹本社長。
さすが「ぬれ煎餅」「まずい棒」など、意外性あるヒット商品を連発し、銚子電鉄を廃線の危機から守り続ける経営者です。

「地域の足、銚子のシンボルを守るため、なんとしても稼がなければならない」

お得意の自虐ネタで笑いをとりつつ、熱のこもった「ゲリラ・マーケティング」論に、参加者は大きな刺激をもらったようです。

ちなみにアイデアマンの竹本社長は、いま、映画を作って経営危機の一発逆転を構想しています。
大ヒット映画『カメラを止めるな!』をパクったにインスパイアされた超C(銚子)級映画『電車を止めるな!』は、8月3日のお披露目(先行公開)、9月以降全国公開に向けて準備中です。

なお、原作は、寺井広樹著『電車を止めるな!』(PHP文芸文庫)として、中田さんの推薦をいただいて発売中ですので、こちらもぜひ、お楽しみください。
 

『労働2.0』コラボ電車で沿線視察

労働2.0銚子電鉄

竹本社長の講義が終わると、仲ノ町駅から終点の戸川駅へ、車窓からの沿線視察です。
運転するのは竹本社長。「社員とできるだけ同じ目線でいたかった」ため、2016年に免許を取ったそうです。
自ら運転していると、いろいろな気づきもあるそうです。

銚子電鉄は、銚子駅を始発に、有名な犬吠埼灯台をさらに南下した外川(とかわ)駅までの総計6.4キロの路線です。
車窓から海はほとんど見えませんが、昭和さながらのなつかしい田園風景と住宅が点在する景色は、昔の日本ならどこにでもふつうにあった、やさしさとぬくもりにあふれています。

銚子電鉄の一番の見どころは、本銚子駅の近くにある「緑のトンネル」。
あいにくの雨でしたが、初夏の葉を茂らせた木々が、線路を包み込むように両側から生い茂り、まさしくトンネルのよう。
ここを走りぬける光景は、鉄道ファンならずとも思わずシャッターを切りたくなります。

外川駅

終点の外川駅は、小さな木造のレトロ駅舎。一同の郷愁をさそいます。
いかにも昭和な小ネタも駅の各所に散りばめられており、スマホをかざしてあちこちで撮影する参加者の面々でした。

その後は海鹿島駅まで戻り、みなさんでトウモロコシの収穫実習です。

「アフロコーン」「アフロキャベツ」など、ユニークな商品を世に送るへねりーふぁーむ・坂尾英彦さんの指導で、「いまここで食べられるヤングコーンを探してみてください」というお題。
ヤングコーンと言っても普通のとうもろこしの若いやつです。
皮をむいて食べると、畑で捥いだままなのにエグミもなく、まるごと食べられてやわらかい。
引率する中田さんも、積極的に学生たちにヤングコーンの探し方を教えていました。

へねりーふぁーむ

トウモロコシ畑での記念撮影を終え、一行はマイクロバスで海辺に近い「C‘s marina Kitchen&café」へ。
地産地消の食材による、とてもヘルシーなランチセットのおもてなしです。

また、ランチの合間に、根本商店・根本吉規さんのご指導の下、ぬれ煎餅の手焼き体験もありました。
みなさま、ありがとうございます。

C's marina Kitchen&café

根本商店・根本吉規

そして地域活性化2.0~パネルディスカッションがスタート

ランチが終わると、パネルディスカッションの準備が整いました。

中田さんを中心に、銚子電鉄の竹本社長、犬吠埼ホテル・梅津佳弘総支配人、銚子市商工観光課、銚子市観光協会の方々など、銚子を盛り上げようと奮闘中の8名をパネリストにお迎えし、デイスカッションがはじまりました。

銚子の魅力をもっと広く発信したい、インバウンド景気の波に乗っていきたい……。
みなさん、様々な問題意識のなかで頑張っています。

討議の冒頭、中田さんからは、「銚子として観光客を呼びたい場合、サッカーでいうエースストライカー、コース料理でいうメインディッシュ、乃木坂46でいう白石麻衣さんは何ですか?」という問いかけがありました。

地域活性化2.0

中田敦彦

「チーム銚子」をつくるなら、どんなフォーメーションを組めばお客さんに伝わるだろう。

数ある観光地の中から、「銚子」を選んでもらえる理由は何だろう。

具体的な産物や商品名、料理や眺望を挙げての活発な議論に、青山学院大学の学生さんやサロンのメンバーも熱心に耳を傾けていました。
都会にいては気がつかない、地域活性化のために奮闘する方々の現場の声に、多くの学びを得られたようです。

ディスカッション終了後は、近くの犬吠埼灯台と周辺を散策。その後、銚子駅に戻って現地解散。
時刻は16時を回り、夕方の涼しい風が吹いています。
わずか6時間あまりの視察ツアーでしたが、家路につくみなさんの笑顔が、とても印象的でした。

「労働2.0」コラボ電車の運行はすでに終了していますが、みなさま、この夏はぜひ、銚子へお出かけください。

※中田敦彦著『労働2.0』、映画『電車を止めるな!』原作本はPHP研究所より発売中です。

労働2.0

電車を止めるな!


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