忠臣蔵99の謎
発売日
1998年09月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57192-8

忠臣蔵99の謎

著者 立石 優著 《作家》
主な著作 『家康とウィリアム・アダムス』(恒文社)
税込価格 649円(本体価格590円)
内容 何度も芝居やドラマになり、今も根強い人気を誇る忠臣蔵。松の廊下の刃傷事件から四十七士の動向、後日談まで99の項目で詳細に解説。



 来年度のNHK大河ドラマに決まった忠臣蔵。実に300年も前に起こったこの討ち入り事件は、今日に至るまで日本人の心をとらえ続けてきた。しかしその間に、実際の事件とはかけ離れた逸話や虚構が付け加えられてきたのも事実である。たとえば「吉良上野介は意地の悪い悪人だった」「寺坂吉右衛門は幕府の隠密だった」「大野九郎兵衛は討ち入り第二陣として密かに待機していた」……なるほどこうした説には心動かされる面もあるにはあるが、確かな証拠があるかといえば、疑わしい。 そこで本書では、事件の真相を解明すべく、なるべく多くの珍説・俗説をとりあげ、その真偽についての解明を試みた。「内匠頭はなぜ刃傷に及んだのか」「大石内蔵助が遊興にふけった理由」「吉良邸にはたしてからくり仕掛けはあったか」「上杉家はなぜ吉良を見捨てたのか」……など99項目にわたって謎を解明していく。写真や図版も豊富に掲載して、見て楽しめる一冊である。