大石内蔵助のリーダー学
発売日
1999年01月05日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57225-3

大石内蔵助のリーダー学
“目的達成”のために何をすべきか

著者 村石利夫著 《作家》
主な著作 『諸葛孔明に学ぶ人心管理術』
税込価格 565円(本体価格514円)
内容 赤穂藩の取り潰しを突然の倒産に、討ち入り決行を特命のプロジェクトの遂行に見立てて、難局のリーダー大石像をビジネス感覚で描く。



 藩主・浅野内匠頭の吉良上野介に対する突然の刃傷事件によって、思わぬ“倒産劇”に直面した赤穂藩。そうしたなか家老・大石内蔵助は、動揺する家臣団から「心ある男たち」を選び出し、透徹した戦略眼でついに吉良邸討ち入りを成功させた。『忠臣蔵』としてあまりに有名な物語だが、「リーダーとして大石内蔵助」に着目し、改めて討ち入りにいたる過程を検討していくと、その優れた手腕が浮き彫りになる。 騒然たる家中をまとめ、無事赤穂城を幕府側に引き渡したこと、血気にはやる急進派を時機到来までおさえ切ったこと、途中で脱藩していく男たちへの義心ある対応……。最終目的をしっかり把握し、多様な個性の浪士たちを活かしつつ、目的達成にむけて着実にプロセスを積み上げるその手腕は、まさに現代の管理職クラスに求められる能力そのものである。 99年のNHK大河ドラマの主人公になる大石内蔵助、その出処進退に、危機に立つリーダーの条件を学ぶ。