名補佐役の条件
発売日
1999年09月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57315-1

戦国武将に学ぶ
名補佐役の条件

著者 童門冬二著 《作家》
主な著作 「情」の管理・「知」の管理』(PHP研究所)
税込価格 692円(本体価格629円)
内容 人事低成長時代のいま、ナンバー2は単なる「次を狙う人物」ではなくなった。組織をまとめる補佐役としてのあり方を歴史に学ぶ好著。



 一般的に仕事の手順は情報の収集とその分析、問題点の考察、解決策としての選択肢の設定、その選択(決断)、実行、評価、修正である。このうちトップのもっとも重要な仕事が決断なら、ナンバー2(補佐役)の仕事は情報の収集から設定までといわれる。 本書の特徴は、群雄割拠する戦国武将に例を求め、家を企業に、その主を企業のトップに見たてて、その時、家老や奉行であったナンバー2は何を考え、どう動いたか、乱世を渡り歩いたナンバー2、トップに殉じたナンバー2、形式・序列を越えたナンバー2など、現代ビジネスに通じる視点で、補佐役としての発想と行動を考察している点である。 戦国期の武将、補佐役の話というと、とかく時と場合に応じた補佐のテクニック(技術論)になりがちだが、本書では童門流の人間観察が随所に述べられており、実務書でありながら、読み物としても十分楽しむことができるのも本書のもう一つの特徴といってよい。