不易の人生法則
発売日
2000年07月03日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57432-5

鈴木正三・石田梅岩・渋沢栄一に学ぶ
不易の人生法則

著者 赤根祥道著 《作家、評論家》
主な著作 2時間で元気が出る本』(PHP研究所)
税込価格 586円(本体価格533円)
内容 儲かればいい、贅沢できればいいというだけで、人生の幸福はつかめない。正直・倹約・勤勉・質素を旨とした先賢に学ぶ生き方の極意。



 「豊かさの時代」と呼ばれて久しいが、物質的な豊かさに比例して精神的にも豊かになったかというと、そうでもない。むしろ人より儲けよう、先んじようとあくせくし、心はかえって貧しくなったのではないか。では、どうすれば心の豊かさや幸せをつかむことができるのだろうか。

 本書は、江戸期から戦前における日本の庶民の仕事や生活の精神的な支えとなった鈴木正三、石田梅岩、渋沢栄一ら三人の先賢たちの思想をたずね、現代人に一つの生活指針を示唆している。

 正三は「正直に売買せよ。世の人々が必ず支えてくれる」と説き、梅岩は「世のために倹約せよ。そうすれば家業繁昌、一族円満」と教えた。渋沢は「倹約した資金を投資すれば、必ず社会を豊かにできる」と、実業界の発展に力を尽くした。

 いまこそ、日本人が忘れかけた「正直・倹約・勤勉・質素」の四徳に注目することが、心豊かな生活の礎になるのではないか。そんな生き方の本質を見つめ直す一冊である。