幸せは我が庭にあり
発売日
2000年10月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57459-2

幸せは我が庭にあり
つらくなったら足元を見よ

著者 松野宗純著 《大乗寺講師》
主な著作 人生は雨の日の托鉢』(PHP研究所)
税込価格 586円(本体価格533円)
内容 どんな逆境に遭遇しても、人は心のあり様ひとつで前向きに生きられる。経営者を経て禅僧となった著者が示唆する、幸せのありかとは?



 幸せとはいったい何だろう? 名誉、地位、財産、健康、家庭、マイホーム……幸せとはどんな形で、どうすれば得られるのか? 禅僧である著者は本書の中で、幸せとは手の届かない彼方にあるのではなく、「自分の足元にある」と言う。

 春を求め尋ね歩いたが、帰宅してみると庭先に梅が咲き、ふくよかな香りを放っていた。探していた春は我が家にあったことに気づいた、という宋の詩「春は枝頭に在って已に十分」を取り上げ、真の幸せのありかがどこかを示してくれる。

 また、幸せと不幸せは表裏一体であり、失敗、挫折、失恋等の人生の谷を経験しようと、次に来る幸せの山は高いのだと、考えを切り替えることが大切だと励ましてくれる。

 心の在り様こそ幸せに至る道と説く著者に、どんな境遇に遭遇しても、自分次第でマイナスをプラスに変えて生きることができるのだ、ということに読者は気づかされるであろう。

 幸福を見つけにくい時代に生きる現代人の必読書である。