戦国興亡 武将たちの進退
発売日
2000年10月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-57460-8

戦国興亡 武将たちの進退

著者 戸部新十郎著 《作家》
主な著作 忍者の謎』(PHP研究所)
税込価格 565円(本体価格514円)
内容 強烈な個性と魅力に富んだ戦国時代の男たち。信長・秀吉・家康から直江兼続・後藤又兵衛まで、武将三十人の真実の人生を描く歴史随筆。



 戦国の世は、日本史上でもっとも男が輝いた時代だったのかもしれない。とりわけ戦国武将たちは、明日をもしれない日々に全能力を傾けて生き、何者かであろうとした。卓越した個性と能力で、時代に旋風を巻き起こした武将。自らの宿命と対峙しつつ、非業の最期を遂げた武将――人生のあり方は十人十色だが、鮮烈な生きざまを歴史に刻んで、今なお人々に語り継がれているのだ。

 本書は、歴史小説・剣豪小説に健筆をふるう著者が、三十人の戦国武将を選び、それぞれの人生模様を練達の筆で点描した随筆集。とくに彼らが危急の場や人生の転機に立ったとき、いかに考え、判断し、おのが進退を決したかが透徹した史眼で読み解かれている。信長・秀吉・家康ら歴史を動かした主役たちから、敗者となった明智光秀・石田三成、補佐役としての宿命に生きた本多正信・直江兼続まで、その人間性と個性の本質に鋭くせまり、現代に活かすべき教訓や知恵を導き出した好著である。